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MISSION 02:落としても壊れない弾力性のあるケースを製作せよ

1-ミーティング

ブロー成形2重壁の利用が突破口に

開発メンバー/社長・常務・中谷・白井・沼澤

白井/現行品は射出成形法で作られていますね。 中谷/割れないようにやわらかい材質に変えるのはどうだろう。 沼澤/柔らかくしても射出成形法ではリブがたちますよね。又割れるんじゃないですか? 中谷/ブロー成形の2重壁を利用しリブを廃止してみたらどうだろう。 常務/確かにブロー成形であればリブも無くなり内側も外観面のようなきれいなケースが出来上がるぞ。 社長/すばらしい、早速形状を考えてテストしてみよう。

2-試作〜完成

手詰まりの中での光─ダブルブロー技術

従来の射出成形ケースからブロー成形仕様に形状検討した。
ブロー成形を基本とし考え、ブローの二重壁がクッション効果となるよう考えていった。
表は同じように外感性を保ち、中間は二重壁でクッション効果を保ち、内面はリブ形状ではなくブローの特性を生かし滑らかな形状で製品を固定し、同時にデザインであるかのように見せてしまおう。
形状は丸みのおびた優しい形状になり、お客様に好まれるデザインにもなるのでは…
設計は完了し図面化された。


〜ブロー成形の壁〜
従来の楽器ケースは基本的に箱形状であり複雑な凹凸もある。ブロー成形は丸みをおびた形状は作れるが、一般にボトルなどの工業製品が多い、こんなに複雑なものが出来るのだろうか?
金型を作ってテストしてみよう。
金型が完了し、成形トライが行われた。形状が出来ない、やはり箱型では難しいのか、何か手は無いか?


〜新技術で光明が見えた!〜
そのときブロー成形でも複雑な形状が可能になるという特許を見つけた。
ダブルブロー技術である。
当時は考えられない金型を2回動かし複雑なブロー成形も可能にしているものであった。
この技術を取り入れよう。
寺岡技研との共同研究を行い、形状的にも試行錯誤の上、評価できるテスト品が仕上がった。
形状にはヒンジ形状も採用され、原料もより弾力のあるものが必要となり研究された。
何度もテスト、評価が繰り返された結果…。


〜本当に割れない!〜
設計、成形技術、原料技術が力を合わせ落としても壊れないケースが作られた。
プレゼンは実際にお客さんに見て貰った方が良い、アピール度も大きい。
現物を用意し、ケースの中に鍵盤ハーモニカを入れる。
お客さんの目の前で、私たちが作った楽器ケースを落下させてみた…。
割れない!!!お客さんがビックリした。


ミッション完了:鍵盤ハーモニカケース完成

柔らかい原料材質とブロー成形の二重壁の特性を生かし、
落としても壊れない鍵盤ハーモニカケースが完成した。

  • ・ケース、中身本体が壊れないことはもちろん、弾力性もありヒンジが一体化されているのが又良い。
  • ・丸みの帯びた形状特性もあり、結果どちらが意匠面か分からないきれいな製品が作られた。

その後ヤマハ様鍵盤ハーモニカを初め、クラリネット・トランペットなど多品種にブロー成形ケースが採用された。
他メーカーも評判を聞きつけ、鈴木楽器製作所様・全音様のケースも手がけることとなった。

3-お客様の評判

  • ・丸みのある優しい形状、それでいて壊れない丈夫さ。小学生にはもってこいだよ。
  • ・こんなにきれいに仕上げるのであれば、他の楽器ケースもブローで考えて、ご提案ください!

4-開発裏話

開発スタッフ
ブロー成形は複雑な形状ができないと考えていたが、やってみれば出来るものですね。
まだまだ可能性があることを実感しましたよ。